街頭献血者は無料でPCR検査を受けられるようにすれば輸血用血液不足は解消し、安全な血液が確保され、無症状病原体保有者も見つけられる
今週のお題「わたしの部屋」で、先に書いた記事
に、大事なことを書き洩らしたので追加する。
我が家でコロナ感染者が出た時は、感染者をトイレの横の部屋に隔離することに決めてある。
隔離部屋から出ないことが原則であるが、トイレだけはいかなければ仕方ない。
感染者がトイレを使用した後は、次亜塩素酸消毒液か濃度80%以上のアルコールで消毒すること。よくわかる記事はコチラ。
消毒用アルコール欠品が問題になっているけど、ハイターなら普通に手に入るから安心だ。
また、トイレで心配なのが、ウォシュレットである。
新型肺炎コロナウイルスが武漢から日本にやってきた頃、羽鳥慎一モーニングショーで岡田先生が
コロナウイルスはウンチに出てくる。強力なのでウォシュレットからも感染する可能性がある
と言われたので、私は、出張時の新幹線など公共トイレでウォシュレットを使用することは一切中止し、携帯ウォシュレットを購入した。
万一のために、ウォシュレットの掃除も心掛けたほうが良いと思われる。
今日のニュース。
コロナウイルス予防対策の外出自粛により、街頭から人が消えてしまい、献血が不足しているらしい。
コロナウイルス予防のため、健康診断さえ行きたくないのが昨今、皆思うところであるので、輸血の必要な患者さんを救いたいという思いはあれど、看護師に濃厚接触を強いられる献血はどうしてもひいてしまうに違いない。
献血を担当する看護師の方も、熱がないとか、感染者との濃厚接触がないとかの自己申告情報だけでは、コロナウイルス保菌者との接触を避ける方法がないのだから、命がけの仕事をしているわけである。
このニュースを見ていた妻が、
献血者がコロナウイルス保菌者であった場合、輸血された免疫力の低下している患者は新型肺炎を発症してしまうのではないか
という懸念を話した。
確かに。
コロナウイルスは、空気感染はしないが、飛沫感染やエアゾール感染、接触感染は強力な感染力を持っている、と毎日ニュースで聞かされているが、血液感染については、全く情報が出ていない気がする。
早速調べてみたところ、
ネイチャー誌のWebサイトで公開された新しい研究によると、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)保有者の感染力がもっとも高いのは、最初に症状が出てから1週間以内のようだ。
ドイツ・ミュンヘンの研究チームは、「比較的軽度」の症状を示す9人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のデータを分析し、14日間に渡って感染力の強さを調べた。具体的には、喉・肺由来の検体、痰(咳と一緒に出た唾や粘液)、便、血液、尿に含まれるウイルス量を調べた。
研究チームが発見したのは、新型コロナウイルスは喉で増殖し、最初に症状が出てから5日間でウイルス濃度がピークに達することだ。とはいえ、症状が治まった後でもウイルスは検出された。血液、便、尿からはコロナウイルスは検出されなかった。
という記事を見つけることができた。
このデータはわずか9名の、それも軽症者の情報なので、こういうケースもあったとしか御伝えできない。
CDCは、感染症の有無に関わらずすべての患者のケ アに際して普遍的に適用する標準予防策を次のように規定している。
患者の血液,体液(唾液,胸水,腹水,心嚢液,脳脊 髄液 等すべての体液),分泌物(汗は除く),排泄物,あるいは傷のある皮膚や,粘膜を 感染の可能性のある物質とみなし対応することで,患者と医療従事者双方における病院感染の危険性を減少させることができる
新型肺炎コロナウイルスは、まだまだ分からないころだらけであるので、用心に越したことはない。
エイズのときも、ずっと後になってから、輸血が問題化した。
緊急時には、そっと避けて通るべき(本当は恐ろしい)問題なのかもしれない。
BUT!、後日問題化する前に、献血時にPCR検査するようにしてはどうか?と提案したい。
献血車は街頭であり、三密を避けるロケーションである。
韓国のPCR検査のように、街中で検査が受けられれば、生きのいい若者が協力してくれるはずだ。
現代の若者はボランティア精神にあふれているのは東北大震災以降、証明されている。
ただ、彼らを元気な保菌者扱いして怖がるのはやめて、ちゃんとPCR検査してもらい、安全性が証明された血液を確保して、将来に不安を残さないことが重要ではないだろうか。
無症状の感染者も見つけられるので、一石三鳥である。
PCR検査が大変なら、最近続々開発されている簡易キットによる検査でも構わない。
コロナ収束のためのPCR検査、安全な輸血用血液の確保をセットで実施する案、ぜひとも検討いただければ、と思う。