自治会って必要なの?区長とは?
私は、戸建て住宅が集まる、山の上の団地に住んでいる。
この団地は一つの行政区となっていて、自治会が組織されている。
自治会には区長という役があり、2年任期で区の代表を務めている。
来年3月で任期満了となるということで、ちょうど今頃が次の区長を選出する時期らしい。しかし、この「区長」という役が非常に不人気で、なり手がない。
これは、ウチの自治会に限ったことでないらしい。
「区」は10戸ずつの「組」に分けられていて、組長という役もある。
組長は持ち回りになっていて、任期は1年。半期に1度の区費の集金、赤い羽根募金の集金、組長会への参加などの仕事がある。
区長という仕事は、それよりも一回り忙しい役らしい。
毎月一回、平日の14時から(なぜそんな時間帯に開催されるのか不明)開かれる「区長会」という会合に出席しなければいけないらしい。
これが、成り手不在の最大の理由で、「勤め人には月一の平日の会合への参加など不可能」なのである。
ということで、これまでは、すでに定年退職されたがまだまだ元気なおじいさんたちが、代々の区長を歴任してきていた。
団地のできたころからの住民、長老というべきようなじいさんたちにとっては、自分たちが若かりし頃、マイホームを建築購入し、これからできる新しい団地の自治会活動というのは、一緒にこれから住み始める仲間たちと共に「いい街をつくっていこうぜ」という熱い思いもあったろう。
何もないところからのスタートであるから、公民館を建てる、とか、夏祭りを開催するとか、いろんな初めての試みを模索し実現していくことは、この上ない共通の喜びであったはずだ。
しかし、皆、年老いてしまった。
その後、引っ越してきた私たち次世代や、さらにその子らの世代になってくると、「週末は家族で楽しむ時間に充てたいよ、寄り合いの飲み会とか、どうでもいいよ」という「個を大切に考えるのが常識」世代であると思う。
自治会活動とか、高額の自治会費とか、役員とか、なぜそんなめんどくさいことを、いやいや続けていかなければならないのか、不思議でしょうがない、というのが正直な感想だと思う。
というわけで、次の区長選出は、難航を極めているのだが。
区長、副区長ら現執行部が、来期区長候補として選抜した十数名を招集し、今夜、会議が行われた。
長くなったので、明日につづく。